『Leader as Coach®』のMasteryコースにて、インプロワークショップを実施しました!

こんにちは、内海です。先日『Leader as Coach®』のMastery(上級)コースにて、インプロワークショップを実施しました!

『Leader as Coach®』は、オントロジカル・コーチングを活かしたリーダーシップ開発のスクールです。

オントロジカル・コーチングとは

コーチング対象者の土台となるにあたる、ヒトの在り様(Being)を変容し、意識や認識の器を拡張。ヒトの行動の源泉となる知識やスキルを加えていくことで、自己の成長だけではなく周りの成長や利他的な動機を持ち合わせる、次世代のリーダーシップに変容することを目指すコーチングです。

次世代型リーダー養成スクール

代表の桜庭理奈さんがシンガポールでオントロジカル・コーチングを学んでいた際、カリキュラムにインプロが含まれていたこと、そしてその体験が印象的だったことから今回のご依頼に繋がりました。

特に今回はインプロを通して「コーチングコンピテンシーを体現していく」=「自分から湧き上がっているもので創る」「Yes, And」「今ここにあり続ける」といったことを参加者に体験してほしい、という願いがありました。

今回はこれらの願いに対して、半分準備・半分即興という形で臨みました。「だいたいこんなことをやりそう」「あとは即興で」という塩梅です。

当日の内容

結果として当日の流れは次のようになりました。(時間は3時間)

  • ウォーミングアップ
  • インプロの説明
  • 私は木です
  • サンキューゲーム
  • 思い出
  • ジブリッシュ

まずはインプロの説明の時点で感想や質疑応答が盛り上がったのが印象的でした。通常の体験会では(心に響いてはいても)ここで盛り上がることはあまり無いのですが、「大人は萎縮した子供……たしかに!」「グッドネイチャーっていいですね!」「即興と準備の理想的なバランスは?」など、この時点で色々な話が出てきました。これはやはりコーチングとインプロの相性の良さによるところだと思います。

子供心を思い出す

インプロゲームは「私は木です」から始めました。ゲームの説明は省きますが、「私は木です」は子供が一番好きなインプロゲームです。小学校でインプロワークショップをすると、休み時間中もやっているようなゲームです。今回は「自分から湧き上がっているものでつくること」が願いにあることから、まずは子供心を思い出すようなゲームから始めました。

最初は固さも見えましたが、だんだんと飛び込めるようになっていったのが印象的です。そしてその中で「身体が先!言葉は後!」というのがこのワークショップのひとつの指針となりました。サンキューゲーム(こちらもゲームの説明は省略)はこれをより実感するためにその場で即興的に追加したゲームです。

Yes, And

続いては「Yes, And」をテーマに、思い出というゲームを行いました。これはふたりで架空の思い出を語り合うゲームです。お互いにYes, Andしていくことで、本当に共通の思い出があったかのような体験をすることができます。

インプロバイザー同士がやるとこんな感じ。ワークショップではもっと簡単バージョンで行う。

今回は参加者が少人数だったこともあり、一組ずつ見てフィードバックを出していきました。Yes, Andはコンセプトとしてはシンプルですが、実際に即興で行うのはかなり難しいものです。そこに不安や不信があったりすると、人はついついNoと言ったりYes, Butと言ったりしてしまいます。今回のワークショップでは上級コースのリーダーが対象ということで、ひとつひとつフィードバックをしていきました。

その結果「それはまさに自分の癖だ!」「そこが自分の乗り越えたいところだ!」という気づきがたくさん生まれました。インプロは凝縮された日常です。自分の長所(機能している部分)も癖(機能していない部分)もたくさん出てきます。それを知って選択していくのがインプロの学びです。

とはいえ、フィードバックが細かいゆえに考えるモードにも入りかけていたので、最終的には自分も入ってデモンストレーションを行いました。これが結果とても機能して、「今は自然と湧き上がってきた(パートナーから)」「インプロのイメージが湧いた(お客さんから)」という声が聞こえました。また、「ちょっと鳥肌立ちました」と言われたのはインプロバイザーとしてシンプルに嬉しかったです(笑)

ジブリッシュ

最後は「ジブリッシュ」を行いました。ジブリッシュとは「めちゃくちゃ言葉」の意味です。思い出のデモンストレーションを見せて、アイデアよりも身体が大事ということが参加者に伝わったので、それに関するワークを即興的に選択しました。

ジブリッシュを使ったワークはいくつか行いましたが、どれも盛り上がり「身体的に相手と繋がる」という感覚(そしてそれは今回の願いである「今ここにあり続ける」という感覚でもある)を味わっているようでした。

ワークショップのふりかえり

今回のワークショップは半分準備・半分即興で臨みましたが、結果として当初の願いをきれいに通ったのが印象的でした。これはここまでのレッスンがそのように導いていたからだと思います。このインプロワークショップは「起こるべきことが起こるようにした」感覚がありました。

インプロの後のコーチングのレッスンでもこの感覚は続いていたようで、理奈さんからは後日次のような熱いメッセージを頂きました。

まずは動いてから言葉を繰り出す、という体現をしたからこそ、あのあとのフルコースでのコーチングデモでは、お二人とも全然異なる次元で好奇心を発揮することができ、コーチングコンピテンシーもぐっとレベルアップしました。

『Leader as Coach®』は10月5日から次期Foundationコースが始まるそうです。ご興味ある方はホームページをご覧ください。

また、インプロアカデミーはこのような出張ワークショップを受け付けています。特に今回ワークショップをしてみて「リーダーシップ・プログラムにインプロが入っているのはとってもいいなぁ」と感じたので、今後もこういったご依頼をお待ちしています!(海外ではリーダーシップ・プログラムにインプロが入っているのはよくあることです。)

ご興味ある方はお問い合わせよりお気軽にご相談ください。ご相談、お待ちしています!

東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は、海外を含む100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において1000回を超えるワークショップを開催している。NHK『あさイチ』出演。共著書『インプロ教育の探究』
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