インプロアカデミー、2024年のふりかえりと2025年のビジョン

こんにちは、内海です。今年も残りわずかとなりました。この一年間インプロアカデミーに関わってくださったみなさま、どうもありがとうございました!

この記事では、今年のふりかえりと、来年へのビジョンについて書いてみようと思います。

1.クラスがほぼ全て埋まる状態に

この1年は、スクールとして躍進する1年となりました。去年はオンラインクラスから対面クラスへの本格移行を行いましたが、その対面クラスにとてもたくさんの人が訪れる1年となりました。

現在ではほぼ全てのクラスが埋まる状態になっています。さらに、だんだんと埋まるスピードも早まり、3日間ワークショップやファシリテーター講座に至っては2・3ヶ月前に埋まるような状態となっています。

結果として、年末にはストアカのカテゴリー賞を獲得するまでになりました。こちらは純粋に受講者数で決まる賞なので、今年通ってくださったみなみまさまのおかげです。ありがとうございます!

最近では「クラスに来てください」と言うことよりも「もう入れないんです……」と言うことのほうが多く、スクールとしてはそちらが問題だと感じています。今年はほぼ僕ひとりでクラスをまわしていましたが、来年は他の講師を再び集め、クラス数をより充実させていくことを考えています。

2.『MAESTRO™(マエストロ™)』を3日間ワークショップの発表会に

この1年の大きな変更には、3日間ワークショップの発表会を『MAESTRO™(マエストロ™)』にしたこともあります。

インプロアカデミーで大事にしていることは大きく2つあります。それは「教育性」と「芸術性」です。インプロアカデミーは基本的にはインプロを学ぶスクールなので、まずは教育として価値があることを大事にしています。

一方で、インプロアカデミーでは芸術性も大事にしています。毎回のワークショップで本当に面白いインプロが見られたり、生徒たちによる発表会でもちゃん面白いインプロショーが見せられるスクールでありたいと思っています。

これらは一見すると関係ないことのように思えるかもしれませんが、僕の中では繋がっています。結局はいいものを創ろうとする中で全てを学ぶことができるし、いいものを創ろうとしないと学べないことがたくさんあるからです。

芸術性の探究は来年以降ももっと深めていきたいと思っています。また、そこからが本当のインプロの始まりだったりするので、3日間ワークショップはぜひ何度も通ってもらえればと思っています。

3.プロフェッショナルクラスを始める

先日「理想のインプロスクールはどんなスクールだろう?」と考えたところ、僕は大きく3つのことを実現したいと思いました。

  1. インプロの知恵を社会に広げる
  2. 面白いインプロショーを届ける
  3. 活躍する俳優を輩出する

1と2についてはこれまで書いてきたとおりで、一定の成果をあげてきています。しかし、3についてはまだまだだと感じています。

欧米ではインプロに影響を受けた俳優が数多くいます。ロビン・ウィリアムズやビル・マーレイなどは有名なところですし、最近ではエマ・ストーンなどもインプロに影響を受けている俳優です。

しかし、日本ではそのような例はまだほとんどありません。そもそも、文化の違いも大きいので難しいことなのかもしれません。しかし「創り出したい未来を創り出そう」が最近の僕の合言葉なので、来年からプロとして活動している俳優(声優・その他パフォーマー)のためのインプロクラスを始めることにしました。

これは新しいプロジェクトなので、うまくいくかどうかは全く分かりません。しかし、やれるだけのことはやってみようと思っています。それがどうなるかはどうぞお楽しみに。

まとめ

というわけで、今年はとても充実した1年となりましたし、来年に向けてもワクワクしている状態です。また来年もみなさまにお会いできることを楽しみにしています!

それでは良いお年を✨️

東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は、海外を含む100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において1000回を超えるワークショップを開催している。NHK『あさイチ』出演。共著書『インプロ教育の探究』
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