海外インプロバイザーへのインタビュー 〜インバル・ロリ編〜

Overview

概要

どーも、忍翔です。この企画では、僕がこれまで世界で出会ってきた一流のインプロバイザー達にインタビューをして、それぞれが持つ思想や哲学を学んでいきます。

記念すべき第1回は、最近我々のトレンドになっている「ヨーロッパスタイルのインプロ」の代表格である、イスラエル出身のインプロバイザー、インバル・ロリです。

彼女との出会いは2015年、イタリア・ミラノで行われたインプロフェスで、その後オンラインでも何度かワークショップを受講しました。アカデミーの内海も今年のノルウェーでのインプロフェスで彼女のショーを観ています。

僕が彼女に抱いている印象は「力強いインプロバイザー」です。日本にいるインプロバイザーの多くは優しくて大人しいのですが、彼女はその対極です。

思ったことはストレートに発言し、演技が明確ではっきりとしています。これは彼女が演劇畑出身だからというのもあると思います。強い目的を持って、相手を変えるために行動する、というのがリアリズム演技の基本だからです。

今回のインタビューでは、即興と脚本との繋がりについて、人を惹きつけるパフォーマンスについて、特に深く掘り下げていこうと思います。時間が許す限り、参加者からの質問にも回答致します。

インバル・ロリ（Inbal Lori）について

エルサレム芸術高等学校とニッサン・ナチーブ演技スタジオを卒業し、テレビや舞台で脚本家や俳優として活動。2001年にテルアビブでインプロを始め、自身のグループ「3FALLING」を持ち、2013年から2017年まで同市でインプロスクールを運営した。2015年、Inbalはベルリンに移り、それ以来、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど、世界中で指導やショーを行う。自身のパフォーマンスには、ソロショー「Fragments of Life」や、ティム・オアーとの「CLICK」（サンフランシスコ）、リー・ホワイトとの「The Lorilees」（カナダ）、ポーラ・ガリンベルティとの「The Fun Fatales」（スペイン）などがある。