インプロアカデミーが開催している各種ワークショップに通う生徒さんに、通ってみての感想をお伺いしていきます。今回は、ストテラWS(ストテラクラス)に通ういじゅさん!インプロを体系的に学ぶ良さや、4ヶ月連続で通う意義について教えてもらいました。
簡単な経歴を教えてください
私は社会人役者で3団体に所属しています。
・社会人劇団『サラリーマンチュウニ』
・劇団『ClownCrown』
・表現者集団『座・シトラス』
やりたいことを全部やろうとした結果ですね。学生時代は役者・演劇の経験はありません。観る側のお客さまから、自分でも台本芝居をやりたくなって社会人役者を始めたのが6年前。インプロを始めてからからもうすぐ3年ぐらいになります。
お芝居を始めてからご縁があってとあるインプロのショーを見て、自分もやってみたいな、と思ったのがインプロを始めるきっかけです。また、ショートシーンの中でいろんなことを表現可能な最初は芝居の表現力に磨きをかけたいと思った部分もあります。
どうしてストテラWSに通おうと思ったのですか
インプロについてワークショップばかりで不勉強で、インプロ理論を体系的に学びたかったのが動機です。テキストとしてあのキース・ジョンストンの著作『Impro for Storytellers』を使用するということで、体系的に学ぶのによいのではないかと思いました。
講師がうつみくんだったから、というのもあります。うつみくんはプレイヤーとしてもすごい人だと感じていたし、これまでうつみくんのワークショップを受けたことはなくて、受けてみたかった。インプロを教えてくれる人としてのうつみくんへの信頼感は半端ないです。
あと、単純に物語を作ったり見たりするのが好きなんです。
ストテラWSで特に印象に残っていることや学んだことはなんですか
ストテラWSではシーンを作るときに『ストーリーを止めるテクニック』を学ぶのですが、失敗したときに自分がどんなテクニックでストーリーを止めてしまったのか、に気付けるようになったことがすごい収穫でした。いままで何となく良くなかったな、ってことが言語化されて理解できるようになったことが大きいです。
あと、ショートシーンを作るうえで、勇気を出すことが大事だということ。リスクをとって決めて行動することが大事だと学びました。
これまでのインプロワークと比べて、ストテラならではだと思うところはどこですか
キースのインプロの考え方を座学と実践を通して理解と体験できるところです。テキストがあることで、困ったときに立ち戻れる場所があるところがアカデミック。キースの言い回しは本当に独特で訳しにくい(笑)のだけど、講師もフォローしてくれるから安心です。
これまで約4か月の間、同じチームメンバでワークショップを受けてきたのですが、チーム間の信頼関係があがってきた感じがします。最初は緊張もあったのですが、回が進むにつれて失敗したことをポジティブに楽しく共有できるようになりました。だからこそ勇気をもってチャレンジすることができる。このポジティブなスパイラルは安心安全な場所で学べるというのは本当に大きいと思います。せっかくワークショップに参加するのだから楽しくやりたいですよね。
ストテラに通ってよかったことはなんですか
前向きに失敗できるようになったこと。先にあげたチームワークの良さも一因ではあるとおもいますが、「無理してでもよいシーンにしなくちゃ」、みたいな気負は格段に減ったと思います。シーンに対するありかたが良い方向に変わった気がします。
ちょっとだけ英語に関する苦手意識が減ったこと。テキストは全て英語ですが、宿題で誰かが英訳をします。英語が苦手でも全然違和感なく参加できると思います。
ネガティブの反対はアクティブ。良いシーンをつくるために行動を起こすことに気を付けるようになりました。少しずつ進歩していると感じられます。
ストテラはどんな方におすすめだとおもいますか
インプロを始めたばかりの初心者からショー経験者の中級者まで万人にオススメだと思います。特にシーンを作りたい人。
初心者の方にとっては、ストーリーを作るための基礎が言語化されているのでとっかかりやすいと思います。中級者の方の場合、なんとなく感覚でやっていた方は、シーンがこういう構造をしていたのだと体験を通じて改めて気付きを得られると思います。
最後に。インタビュー後の感想
【『Impro for Storytellers』を読んでインプロを体系的に学ぶ】というと堅い印象を受けませんか?しかし、いじゅさんは「前向きに失敗できるようになった」「シーンに対するありかたが良い方向に変わった」と回答してくれました。あくまで「チームワークを大切にする」「失敗を楽しむ」が大切なインプロを学ぶクラスなんだなと認識しました。(当たり前ですが)初心者の方でも中級者の方でも学びがたくさんあります!気になる方はぜひご参加ください