アンチハラスメントガイドライン

ガイドラインの目的

インプロアカデミーは、お互いを尊重し、それぞれが想像力を発揮し、いい時間を過ごせる場にしたいと考えています。

そのためには、ハラスメントの無い、誰もが安心して参加できる場であることが重要です。

このガイドラインは、インプロアカデミーの講師・生徒に対して、ハラスメントの例を提示し、理解を促すことで、ハラスメントのない環境をつくっていくことを目的としています。

※このガイドラインはロームシアター京都のハラスメント防止ガイドラインを参考にしています。

※ハラスメントの概念や対処方法は、今後の社会状況によって変化していく可能性があります。そのため、このガイドラインは、必要に応じて改訂を行っていきます。

ハラスメントの定義と例

ロームシアター京都のハラスメント防止ガイドラインによると、ハラスメントは次のように定義されています。

ハラスメントとは、他の者を不快にさせる言動、他の者の安心・安全な環境を害する言動、また、言動への対応によって条件等で不利益を与える行為等の総称です。セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントといった内容や行為類型に応じて分類されることもあります。セクシュアルハラスメントは受けた者の感じ方、パワーハラスメントは業務上必要なことか、適切な範囲内かという判断基準の違いはありますが、その行為が故意か過失かは問われません。

ワークショップにおけるハラスメントの該当すると考えられる例

①特定の性別・性的指向・性自認・信仰・病歴・学歴・出身・国籍・身体的特徴をからかう

例:大阪人なのに面白くないね

②歓迎されない性的な発言、表現、誘い、または要求を繰り返す

例:もっと女出していけよ

③本人が望まない表現を強要する(参加者は望まない表現を拒否することができます)

例:男なんだから脱げよ

④仲間外れ・いじめ・人間関係から切り離す

例:あいつはほっといていいよ

⑤私物の破壊行為、身体的または性的暴行を行う

※①~⑤がシーン中の表現として許されるかどうかは、参加者の合意によります。ただし、他者の私物の破壊行為、身体的または性的暴行はシーンの中でも禁止されます。

⑥シーンで行われた表現を、当人の経験や思想であるかのように扱い、からかう

例:そういうふうにデートに誘うんだね

⑦個人情報を執拗に聞き出したり、イベント等に執拗に誘う

例:最寄りどこなの?(しつこく)

⑧性的指向、性自認や病歴等の機微な個人情報について、当該者了解を得ずに他の関係者に暴露する

例:◯◯さんはバイセクシャルらしいよ

ハラスメントが起きたときの対応・報告先

ハラスメントが起きたときには、本人・見かけた人は次のような対応ができます。

ハラスメントを受けた本人ができること

①嫌だと意思表明する

不快な思いをしたときには、できるならば、相手に対して直接嫌だということを意思表示してみましょう。

②まわりの人に相談する

意思表明することが難しい場合は、まわりの人(講師含む)に相談してみましょう。

※ハラスメントを受けた人は、「これはハラスメントだろうか?」と疑問に思ったり、自分のせいだと思ってしまい、ひとりで抱え込んでしまうことがよくあります。些細なことでも、困ったことがあれば気軽に相談してみましょう。

③インプロアカデミーの窓口に報告する

インプロアカデミーはハラスメント相談窓口を設けています。こちらに報告することも可能です。

ハラスメントを見かけた人ができること

ハラスメントは受けた本人だけでなく、見かけた人も以下のような行動をすることで、事態の改善を試みることができます。

①被害者に声をかける・話を聞く

ハラスメントかもと思うようなことがあったら、被害者に不快な思いをしていないか聞いてみましょう。

※被害者から相談されたときは、否定しないで話を聞くとともに、秘密を厳守しましょう。

②講師に相談する

ハラスメントに関して気になることがあったら、講師に相談してみましょう。

③インプロアカデミーの窓口に報告する

インプロアカデミーはハラスメント相談窓口を設けています。こちらに報告することも可能です。

ハラスメント相談窓口

インプロアカデミーはハラスメント相談窓口を設けています。本人・見かけた人、いずれも相談することができます。

※窓口担当はハラスメントの専門家ではないため、本人の許可を得た上で、外部の窓口に相談する可能性もあります。

ハラスメント報告への対応

インプロアカデミーはハラスメント相談窓口に報告を受けた場合、次のように対応します。

①ヒアリング

相談者および被害者とされる人、加害者とされる人に対する聞き取りを行い、内容を確認します。

※ヒアリングをした者は守秘義務を負い、事実を口外することはありません。また、一連の過程において、相談者および被害者とされる人が不利益を受けないように配慮します。

②対応措置

ヒアリングの内容をふまえて、次のような対応措置を行います。

  • 口頭による注意
  • 書面による注意
  • 書面による誓約
  • インプロアカデミーへの参加の禁止(追放)
  • 通報

インプロアカデミー以外の相談窓口

インプロアカデミー以外の相談窓口については、下記のリストをご参考ください。

舞台芸術関係者向け 性暴力・ハラスメント相談窓口リスト

おわりに

誰もが安心して参加できる場は、そこにいる全ての人の協力によって成立します。お互いに尊重しあい、ともにいい場をつくっていきましょう。

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