インサイドアウトクラスでどんなことが学べるの?|インサイドアウトとの出会いからおすすめの人まで

「舞台上で自由に生きる」

こんなことが出来たら気持ちいいだろうなあ、と若かりし僕(当時19歳)は思っていました。

そんな思いから最初に出会ったのが「インプロ」でした。

「インプロ」は、世界的演出家であり、インプロの父と呼ばれるキース・ジョンストンがその理論体系を作った、脚本を使わない演劇です。
目の前の相手との一瞬一瞬のやり取りによって、ストーリーが進んでいきます。

当時の僕は「脚本なんてものがあるから自由になれねえんだあ!ムキー!!」と思っていたので、脚本がないことに大きな魅力を感じていました。
しかし実際にやってみると、その憤り自体が大きな間違いだったことに気付かされたのです。

それは「自分がそもそも自由じゃない」ということ。

脚本がなく、何をやっても許されているはずなのに、自分がそうさせないのです。
頭の中で常に「うまくやろう」「次どうしよう」「ちゃんとやらなきゃ」という言葉が渦巻き、その渦に飲まれてガチガチになっている自分に気が付いたのです。
僕は舞台上ではなく、頭の中に生きていたのです。

それから僕は、舞台上で生きるために必要なものを求め、新たなものに出会いました。

それは「マイズナーテクニック」です。

「マイズナーテクニック」とは、サンフォード・マイズナーという世界的演劇指導者により確立された演技メソッドであり、目の前の相手に「反応すること」を重視します。
代表的エクササイズの「レペテション(Repeatation)」は、相手を見て受け取ったことを伝える、そして相手が言った言葉を繰り返す、というのが基本ルールで、とてもシンプルなものです。

(例)
A「あなた笑った」
B「私笑った」
A「あなた笑った」
B「私笑った(と言いながら頭をかく)」
A「あなた頭かいた」
B「私頭かいた」
A「あなた頭かいた(と言って前のめりになる)」
B「あなた前のめり」
A「私前のめり」…
※()内の行動は、演者の無意識な反応であり、意識的に何かを起こすわけではない。

このシンプルなルールによって、演者に今ここで起きていることに集中させ、「次どうするか?」と考えてしまう思考を取り除くことが出来るのです。

このマイズナーテクニックに出会ってから、僕のインプロ、芝居観は大きく変わりました。
未来のことを考えたり、頭に入って思考することから、目の前の相手と一緒にいること、そしてその大切さに気付かされたのです。
僕はようやく舞台上に、つまり「今ここ」を生きることが出来るようになったのです。

そしてそこから、更に僕は運命的な出会いを果たします。

それが「インサイドアウトのインプロ」でした。

今まで僕がやってきたキース・ジョンストンのインプロでは、ストーリーを作ることを大切にします。
相手とやり取りしながら設定や展開を作る必要があるため、若干相手とのやり取りが疎かになってしまいます。
対してマイズナーテクニックは、ガチガチの演技エクササイズです。
相手と一瞬一瞬のやり取りをすることが目的なので、もちろんストーリーを作ることはしません。

しかし、このインサイドアウトのインプロは、これら2つを掛け合わせた、まさに僕のためにあるようなインプロスタイルだったのです!

設定を定めず、ただ今ここの相手を見て、受け取ったことや感じたことを使い、自然と湧いてきたアイデアで作っていく。
相手に集中しながらでも自然とストーリーが沸き上がっていくこと、普段の自分では出さないようなアイデアが出てくることに、とても感動しました。

このワークショップでは、頭で色々考えてしまって、演技やインプロが行き詰まっている人に非常におすすめです。
ガチガチの演技エクササイズでもなければ、ストーリーテリングを頑張る必要もない。

「今ここ」に生きていることを、純粋に楽しみながら学んでいけるクラスです。
是非ともご参加ください。

「インサイドアウトのインプロ」クラスはこちらから

2011年に日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を結成し、2015年に国際シアタースポーツ協会(iTi)会員となる。以降キースのフォーマットのガイドブック翻訳や、海外講師のWS企画など、世界の最先端のインプロを日本に広める活動をしている。
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