対面ワークショップとオンラインワークショップ、それぞれの長所は?

インプロアカデミーは対面ワークショップとオンラインワークショップ、その両方を実施しています。

インプロワークショップはもともとは対面ワークショップのみでしたが、他のジャンルと同様、コロナ禍によってオンラインワークショップへの移行が行われました。(ちなみにインプロ界はオンラインへの移行がかなり早く、2020年4月4日にはオンラインワークショップを開催したり4月5日にはオンラインショーを上演したりしていました。)

オンラインワークショップというと「対面ワークショップの代替」と思われがちです。たしかに当初はそのような面も大きかったですが、オンラインワークショップを2年以上続けてきて、今ではそれぞれの長所があると感じています。

この記事では、これからインプロワークショップに参加する人に向けて、対面ワークショップとオンラインワークショップ、それぞれの長所を紹介します。

対面ワークショップの長所

対面ワークショップの最大の長所は、身体や空間を存分に使えることです。インプロのワークショップでは、円になって行ったり、歩きまわって(ときには走りまわって)行うワークがありますが、それができるのが対面ワークショップの醍醐味です。また、インプロワークショップは声を出しても大丈夫な場所で行われるため、気兼ねなく声を出せるという長所もあります。

また、「今ここ」でのコミュニケーションがしやすいというのも対面ワークショップの長所です。オンラインではタイムラグがあるため、今ここでのコミュニケーションが難しくなる側面がありますが(難しくなるだけで、できないわけではない)、対面ではまさに今この瞬間でのコミュニケーションをすることができます。それは特別な体験と言えるでしょう。

オンラインワークショップの長所は?

オンラインワークショップの最大の長所は、遠方の人でも参加できることです。オンラインワークショップをはじめた時、多くの地方の人から「本当は今までもワークショップに参加したかった」と言われました。インプロアカデミーがオンラインワークショップを続けている大きな理由は、地方の方にもインプロの学びを届けるためです。

遠方の人に限らず、東京圏の人でもオンラインワークショップは参加しやすいという長所があります。特に平日夜のワークショップは対面だと「開始時間に間に合わない」「帰宅が夜遅くになる」などの困難がありますが、オンラインワークショップでは時間の都合がつけやすくなります。

また、Zoomの様々な機能を使えるのもオンラインワークショップの長所です。『Impro for Storytellers』クラスでは画面共有の機能を使って読書会を進めており、これは対面よりも見やすいと感じています。また、バーチャル背景を使うことで様々な場所に飛ぶことができたり、レコーディングがしやすいのでクラスの動画を共有できる、といったメリットもあります。

どちらがおすすめ?

まとめると、対面ワークショップは「身体を動かしたい」「非日常の体験をしたい」という人におすすめです。日常から離れた空間で、特別な体験ができる時間になります。

一方で、オンラインワークショップは「遠方から参加したい」「気軽に参加したい」という人におすすめです。参加できない回もレコーディングがありますので、継続クラスにもおすすめです。

インプロアカデミーは、対面ワークショップでもオンラインワークショップでも、しっかりとインプロが学べる場を提供しています。ご興味ある方はまずはインプロ体験会にお越しください。

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は、海外を含む100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において1000回を超えるワークショップを開催している。NHK『あさイチ』出演。
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