インプロをHappy & Healthyに広めていきたい

こんにちは、内海です。

ありがたいことに、インプロアカデミーは今年に入ってからたくさんの人と出会えています。特にインプロ体験会は人気で、今では1ヵ月先の会まで埋まるような状況となっています。僕は10年以上インプロを教えていますが、今が一番「ブームの兆し」のようなものを感じています。

これは嬉しいことですが、同時に責任のようなものも感じています。「責任」というと重いと思われるかもしれませんが、どれも基本的にポジティブなものです。ここでは、2つの責任をみなさん(特にインプロアカデミーに通っている生徒のみなさん)にお伝えしておきたいと思います。

世界標準のインプロを教えること(だいぶ達成)

1つ目の責任は、「世界標準のインプロを教える」ことです。

まず前提として、インプロは自由なものです。だからインプロバイザーそれぞれのインプロがあっていいと思います。しかしその入口としては、なるべくスタンダードなインプロを伝えたいと思っています。

インプロアカデミーのインプロは、この点においては既にだいぶ達成されていると思っています。特に、「キース・ジョンストンのインプロを伝える」という点においてはかなりスタンダードです。

一昨年オンラインでショーン・キンリーやパティ・スタイルズ(いずれもキース・ジョンストンの愛弟子であり、世界的インプロバイザー)のワークショップを受けたときにも、自分たちが教えているインプロとの間に大きなギャップは感じませんでした。もちろん、キャリアの違いは感じましたが、方向性としては同じ方向を感じました。また、去年ノルウェーに行ったときも自分のインプロは通用することが分かりました。

今後も海外の一流インプロバイザーからインプロを学び続け、世界の雰囲気を感じられるられるようなインプロを届けていきたいと思っています。

インプロの社会的価値を高める(現在チャレンジ中)

2つ目の責任は「インプロの社会的価値を高める」ことです。

インプロは自分を変えるメソッドとして、とても大きな力を持っていると思います。僕自身もインプロを通して人生観から変わりましたし、ワークショップに通っている方からも様々な変化の報告を聞きます。その多くは「そんなに変わったの?」と僕が驚くくらい、大きな変化だったりします。

「人前で話すことが怖くなくなった」
「仕事のピンチを乗り越えられた」
「毎日が楽しくなった」

このようにインプロには大きな力がありますが、一方で社会的価値はそこに追いついていないと思っています。それが具体的に表れているのは価格で、素晴らしいワークショップでも数千円で行われているのが現状です。

インプロアカデミーでは、現在この課題にチャレンジ中です。インプロの価値が認められ、インプロバイザーがちゃんと仕事として成り立つような仕組みをつくっていきたいと考えています。

それゆえ、以前に比べると「受講料が高くなった」と思われるかもしれませんが、価格に見合う価値を提供できるよう、その責任も果たしていきます。ご理解のほどどうぞよろしくお願いします。

インプロをHappy & Healthyに広めていきたい

初めにも書いた通り、インプロが広まることは基本的にいいことだと思っています。しかし、誰かの生活を犠牲にしながら広めるのはHappy & Healthy(キースが時々言う言葉)ではありません。

精神的にも経済的にも、インプロをHappy & Healthyに広めていきたい。今はそんなことを考えています。

これからもインプロアカデミーをどうぞよろしくお願いします!

東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は、海外を含む100を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において1000回を超えるワークショップを開催している。NHK『あさイチ』出演。共著書『インプロ教育の探究』
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