インプロアカデミーは何のために存在するのか?

こんにちは、内海です。

一昨日はインプロ百人組手でした!ご視聴・ご出演いただいたみなさま、どうもありがとうございました。おかげさまで素敵なシーンがたくさん見られました。インプロ百人組手は来月も続いていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

また、一昨日は僕の誕生日でもありました。「誕生日にディレクションしていただけるなんて光栄ですw」と冗談めいた声も頂きましたが、僕はインプロの中でもディレクションをするのが好きです。そして自分の才能が活かせることだとも思っています。そんなことが誕生日にできたのは幸いです。

僕の誕生日は年末にあることもあり、いつも一年をふりかえり機会になります。そして今年に関して言えば、やはり新型コロナによる影響が大きくありました。

とは言っても、多くの人にとってコロナは活動を「止める」ものだったと思いますが、僕個人に関して言えばコロナは活動を「加速する」契機となりました。

日本のインプロのオンライン化を推し進めたり、海外のワークショップをオンラインで受けたりと、アウトプットにおいてもインプットにおいても今までの人生の中で最も活動的な一年だったと思います。

インプロアカデミーを立ち上げて半年

その中でも一番の活動は、インプロアカデミーを立ち上げたことです。インプロアカデミーは立ち上げてまだ半年ですが、僕もびっくりするくらいのスピードで成長しています。1月からのクラスに関しては、そのほとんどが締切を待たず定員となりました(英語インプロインプロで遊ぶ会はまだ募集していますので、こちらもよしなに)。

しかし、実際のところ僕がインプロアカデミーをうまくまわすことができていたかと言えば、「全然」というのが正直なところです。100点満点で言うなら、45点くらいでしょうか。迷ったり、逆に進め過ぎたり、うまくできないことがたくさんありました。

僕はたくさんのワークショップを行ってきましたし、インプロのチームを引っ張ってきたこともあります。しかし、インプロアカデミーを運営していくことはそれよりもひとつ上の視点で物事を考えていく必要があるのだと気付かされました。

例えるならば、これまではテニスのプレイやコーチをやっていればよかったのが、今は会場整備や社会活動についても考えている感じです。

というわけで大変な一年でもありましたが、それが僕を大きく成長させてくれたことも実感しています。

インプロアカデミーの使命は何か?

僕は二十歳の頃からピーター・ドラッカーのマネジメントを読んでいるような青年だったのですが、最近になって読むドラッカーはまるで別物かのように自分の中に染み込んできます。(名著に触れる楽しみは、人生の時期によって受け取り方が変わるところにもありますね。)

さて、ドラッカーと言えば企業の使命(ミッション)を重視するものですが、実は最近までインプロアカデミーの使命は何かということが明確ではありませんでした。

立ち上げ時は「誰もがインプロを学び続けられる場所をつくる」というミッションでスタートしましたが、これはミッションにするには具体的すぎる(同時に内向きすぎる)ものです。

だから言わば見切り発車でスタートしたインプロアカデミーですが、半年経ってようやく自分たちがやっていることの意義が分かってきました。

それは「人の可能性を引き出す」ことです。

インプロアカデミーを始めてから大きく変えたことに、連続ワークショップをメインにしたことがあります。『Impro for Storytellers』クラス(通称ストテラWS)は4ヶ月にも及ぶ長期クラスですし、その次の「キース・ジョンストンのインプロ」実践クラス(通称キース実践)も3ヶ月のクラスでした。

初めはそんな長いクラスを運営できるのか、参加者はついてきてくれるのかと心配していましたが、走り始めてみるとみんな積極的で、そしてクラスの最初と最後で大きく変わっている姿を見ることができました。

キース・ジョンストンのインプロの基本的な考え方は、「人が本来持っている能力や魅力を引き出す」ものです。人は本来、創造性やコミュニケーション能力を持っている。しかし社会化する中でそれらに蓋をしてしまう。インプロはその蓋を取り去り、人のコミュニケーション能力や創造性を再び発揮させるものです。

これらの考え方は以前から僕にとっては「分かっていた」ものであり、「シェアしてきた」ものです。しかし実際にワークショップを通してそこまで「導いていた」かというと、そこまではできていなかったというのが正直なところです。

しかし最近の連続ワークショップでは、そこまで導いていくことがだんだんとできるようになってきました。特にストテラWSやキース実践を通った人たちは通う前と後で明らかにインプロが変わっているし、何人かの人たちは「人生レベルで変わった」と伝えてくれています。

このような経験は素晴らしく価値のあることだし、もっと広げていく意義のあることだと思っています。そしてこれこそが、インプロアカデミーの存在している意義であり、使命なのだと思うようになりました。

「人の可能性を引き出す」ことは通ってくれている生徒さんたちだけではなく、インプロアカデミーの講師同士でも大事にしていることです。

最初に書いたインプロ百人組手も「こうしたらひろきゅんの良さが活かせるのではないか(そして僕自身も)」という発想から生まれたものです。そして実際にやってみて「人の良さを活かす企画は最強だ」と思わされるものでした。

インプロアカデミーのこれから

見切り発車で始めたインプロアカデミーですが、半年経ってようやく大事なものが見えてきました。インプロアカデミーを始めたときのブログで「僕はスクールが好きではない」と書きましたが、使命がはっきりしていればチームで動いたほうが全然遠くまで行けると今は思っています。

そしてそう思えるのは、ここまで支えてくれたチームのみんなや、通ってくれた生徒さんたちのおかげです。本当に、ありがとうございます!

来年のインプロアカデミーはクラスに限らず、企業研修などにも取り組もうと考えています。果たしてどんなことが起こるでしょうか。より広く、深く、未知の世界を旅していきたいと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします!

1985年横浜生まれ。東京学芸大学に在学中、高尾隆研究室インプロゼミにてインプロ(即興演劇)を学ぶ。大学卒業後は200を超えるインプロ公演に出演するほか、全国各地において1000回を超えるワークショップを開催している。
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