インプロアカデミーのクラスに通ってくれた方に感想をお伺いする、参加者インタビュー。今回はストテラWSに通ってくれたみなさんに聞いてきました。初の大人数座談会形式!それぞれの視点から語られるWSの面白さに触れることができました。
インタビュアー:もりじゅん
インタビュー相手:れいちゃん・しの・どりー・おひょい・しゅんしゅん・ゆうだい
早速いってみましょう!
どうしてストテラWSを受講しようと思ったんですか?
れいちゃん
私は、コロナが始まってすぐにやってたストテラのお試しWSに参加していました。それ以降、継続でやりたいとは思っていたけど仕事が忙しくて放置してました。今回、満を持して参加した感じです。
おひょい
僕はディレクターWSのショーを見て、ディレクターWSに参加してみたいなと思いました。参加条件がストテラWSを出ることだったので、参加を決めました。
しゅんしゅん
僕は群馬のアーツラボという団体でインプロをしているので、キースの言葉とかちょこちょこ知ってはいたんです。それを体系的に学びたかった。しかもある程度期間があるものが良くて、単発だと一回触れるだけになっちゃうので。
そんな中で、オンラインで継続的に受けられるものあるやんって(参加しました)。群馬からでもじっくりできるのは中々なかったので。
もりじゅん
地方からでも継続的に参加できるのは、オンラインの強みの1つだよね!
どりー
昨年コロナになって人と会えなくなったから、丁度いいなと思って(ストテラの)本を買ったんだよ。でも、案の定1人ではなかなか読めず、一年経とうとしてた。そんなときにストテラWSを見て、「ここで一緒に読ませて下さい!!」って思って(参加しました)。
一同
(同意と笑い)
ゆうだい
僕は元々、子どもたちにとって恐れなく言ってみることとか、相手の言葉を受け入れて物語を紡ぎ出すみたいなのがいいなと思ってて。子どもたちにそうなってほしいけど自分ができないからできるようになりたい、と思ったのがインプロを始めるきっかけでした。
自分は当時イギリスにいて、オンラインでインプロちょこちょこやってたんですけど、ある時キースがイギリスの人であることを知って、嬉しくなって本を買ったことを今思い出しました。笑
しの
僕は、半分は英語の勉強になるかなと思ってたところがありました。もう半分はしゅんしゅんと同じで、インプロやってるとちょこちょこキースの言葉を聞くことがあって。彼は本当は何を言っているのか知りたかった。
過去、キースの言葉を守らなければいけないと思った結果調子が悪くなった事があって、キース怖いって思ってたんですよ。
一同
(笑い)
しの
そんな中ストテラは、座学と体験両方できると書いてあって、ちゃんと(キースの言葉の意味を)知っていければいいなと思った。
ストテラWSでキースへのイメージって変わった?
おひょい
インプロを(お客さんとして見ていた時)の印象は、面白くボケればいいんだなってことでした。(その印象を持ったまま)4年後に自分もインプロをし始めたときに、突飛なアイデアを出して笑わせることが快感になっていました。でもこのWSでちゃんと学んで、ストーリーを紡ぐことが大事なんだなと思いました。
ゆうだい
元々(インプロを)そんなに知らなくて、高尾先生の本だけ読んでて(キースは)しっかりしたことを言ってる人なんだなと思ってました。でも、キースの本を読んでいくと、人間だなと思った。ちゃんと想いがある人。
もりじゅん
へ〜!どこでそれに気づいたの?
ゆうだい
(プレイヤーに)こうなって欲しいという想いがあって、やってること(シーン)をスパッと切る。参加者のことを想ってる、熱狂的な人なんだなと思った。
しの
確かに、キャラクター性がわかった感じする。理性的に毒を吐く。すごく頭のいい人だけど、それを越えた右脳的な部分もすごくあって面白い人だなと。
しゅんしゅん
中盤らへんで出てきた、何をするにも、恐れているならだめだよねっていう話があったじゃないですか。これまで、キースがやってはいけないと言ってることを断片的に聞いていたんだけど、理由とかが(自分の中で)まとまってなかった。でも通して勉強したら、検閲とか、頭が固まってるなと思ったり、(口では)やらないって言ってるけど(実際は)やってるなとか、自分の体験を通して、キースがゲームを通して恐れている自分に気付かせてくれる。一本通して、キースがやりたかったことをやれた気がしました。
キースがインプロをやっている人をこんなふうに見ていたんだなということをなんとなく感じられた。インプロを見る視点が増えてきたなって感じ。
ストテラWSを受けてみてどうだった?
どりー
キースのことが深まった感じはする。
これまでやってはいけないと言われていることは知っていたし、やらないほうが良さそうだとは分かっていたけど、どうしてそれをしたらいけないのか、理由みたいなところは分かってなかった。
だから、やっちゃいけないことが沢山あるな、これをうまくすり抜け無くてはいけないんだなっていう気持ちになってた。
それに、誰かに評価してもらわないと、自分の表現が良かったのかどうかがわかんない状態だったんだよね。
でも、キースが言ってる「恐れがあって選んだならよくない」という自分の中の判断基準ができたから、今はブロッキングだったけど自分の中ではチャレンジだったとか、シーンとして良かったように見えるけど自分の中では逃げたなとか、そういう判断基準が持てるようになったのがすごい良かったなと思った。
ゆうだい
自分は恐れないようになりたいと思って入ってきたけど、中盤に向けて恐れが増えてく自分がいて。ブロッキングとか色々知っていくと、シーン中にこれやってるな・あれやってるなとか気づいちゃって。
(他の人と)比べてるのかもしれないけど、自分全然できないなと思って萎縮しちゃうとか、いろんなことを知った分恐れが増えた感じがある。
でも、それも大事なステップなのかなと今は思っていて。ここにこんな恐れを持ってるな、じゃあ次はここを頑張ろうみたいに、一歩広い視点を持って見れるようになったってことが、キースを学んだってことなのかなと思ってます。
もう一つは、みんなのを見てて、こんなふうになりたいと思う目標が沢山できたこともよかったなと思ってます。
しの
最初キースの言葉を聞いて辛くなっちゃった時っていうのは、その言葉をマニュアルみたいな、守らなければいけないものみたいに捉えちゃって。でも、このWSはそれを扱えるようにしてくれたなと思う。
一番楽しかったのはパラドキシカルワンワードで。やっちゃいけないことすらも遊んでいいということを体験で学べたのがすごく良かった。
一同
(同意)
れいちゃん
もともと内海くんのワークショップは通っていて、それぞれの回で1つのテーマをやるスタイルだったんだけど、ストテラWSではその理由を含めて体系付けて学んだので、いろんなことが繋がってきた。それをみんなでできたことも良かったなと思います。
これってこういうことだよねと、お互いが感じたことをシェアし合うような空間だったのがすごく良かった。
スナネズミとか、教科書で読んだときはそんな笑うわけないと思ってたのに、おひょいさんが出て来ただけでめっちゃ笑うし、そういう最高の空間だった。
もりじゅん
スナネズミのおひょいさんは最高だったよね!
しゅんしゅん
内海さんが「ブロッキングしないようにと思いながらシーンをするとインプロ楽しくなくなっちゃいますね」って言ってくれて。自分はストテラに通う前はそれに陥ってたなと思いました。
やらないようにシーンをするのではなく、とりあえず考えずにやってみて、振り返りで「やってんじゃん」を発見するという学び方を教えてくれた。それを聞いてとても楽になりましたね。
同じメンバーでやっていくので、みんなで進んでいく、他の人の成長を見るのも楽しかった。あの人こんなうまくなってて悔しいから、自分も頑張るぞみたいな。
あとは、水曜で週の半ばだったので、木金も頑張れたみたいなところはあります。先週なんでこんな長いんだと思ったらWS無いからだと気付きました。
一同
そうそう!!
おひょい
昨年受けたインプロワークショップがホップだとしたら、ストテラWSは確実にステップと言えるでしょう。僕のインプロスタイルをみんなが受け入れてくれる、認めてくれているのが良かったです。
キースが思っていることが、ルールを守るときもあれば、それを取り入れたらすごく面白んじゃないかというときもあって。ストテラWSはそれを試す場だと思ってました。
自分に自信がついたし、通って良かったと思っています。
一緒にワークしていたチームメンバーのことはどう思ってる?
れいちゃん
このクラスに入る時、うつみくんにLINEでどんなメンバーか聞いてたんですよ。その時は、やさしい男性が多めと言ってました。
実際参加してみて、男女問わず本当にやさしい人が多かったなと思ってる。チーム感もすごかった。でも今思えば、最初はうっすらブロッキングしたり、うまくいかないこともあったよなと思ってて。なんか途中から一体感が高まったなと感じてる。
おひょい
メンバーの中には1月か2月のときにインサイドアウトを一緒に受けていたメンバーとか、前から知ってるメンバーもいました。どんなクラスになるのかすごく楽しみだったし、実際楽しかったです。
しの
僕は逆に、ミントさんとめろ(もりじゅん)以外ははじめましてだった。(前段の創造性のWSは参加せず)ストテラWSからの参加だったから、馴染めるかなと心配だったけど、みんな優しく接してくれたしいじってくれた。週の真ん中の回復ポイントだった。
もりじゅん
しのが言ってて覚えているのが、仕事がしんどくてWSに参加できるコンディションじゃなかったけど、きたらすごく楽しくて、終わる頃には元気になったってやつ。
しの
そうそう、チェーホフ会議すげぇってなりました。
一同
(笑い)
ゆうだい
いろんな人がいて、そしていろんな人がいるから楽しくできるんだと分かりました。どんな性格だとしても、それぞれの表現の方法があることを知れました。
どりー
私は元々オンラインって、オフラインができないからクオリティは落ちるけどとりあえずやっとく、何かとは関わっていたいから(やっている)っていうマイナスなスタートだったのね。それにワークショップだから、自分が講師の人から学べるだけ学ぶという個人戦みたいなつもりでいた。
でも、ワークが始まるときに何人かのメンバーが「このメンバーで楽しくやっていきたい」と言っていて。「へー」と思うと同時に、「インプロってそうだよな」とも思った。
この瞬間をみんなで楽しむことがインプロなんだから、今このときもインプロだと衝撃を受けて。
この時間を100%楽しもうという感じで、WSを受けるときの心持ちが全然変わった。だから、今はみんなが色づいて見えます。
講師の内海さんはどんな印象?
れいちゃん
内海さんしか受けたこと無いから比較ができないけど、内海くん自身も言っているように、メンバーが自然と内海カラーになっていったなと思う。
内海カラーは多様性が許容されているような、普通だったら壁を作っちゃうところが自然となくなっていくような、メンバーと共感し合うみたいなところがあるなと思ってる。
しの
すごくアカデミックな空間を作ってくれる感じがある。内海くんの特色だと思う。でもそれが授業的になるんじゃなくて、その人に合わせてその人が腑に落ちる回答を返してくれる感じがしてる。どうやったらできるんだろう、すごいなって何度も思った経験があります。
あと、なんで宇宙に聞くんだろうって思ってる(笑)
一同
ほんとに!(笑い)
もりじゅん
私一回自主練でやってみたけど、全然だめだった(笑)
ゆうだい
内海さんが最初にデモンストレーションしてくれるのが楽しいなと思って。宇宙に聞くのもそうだけど、これまでの経験から「この失敗はこうだね」とか、「これはこう捉えるといいよね」とか、1つのことからいろんなことを感じて伝えてくれてるんだなってことを思っていて。そこから自分も学べることが多かったな。
おひょい
今までいろんな講師のワークショップを受けてきたんですけど、その中で内海くんの何が好きなんだろうって考えたら、参加者のことを一緒に学ぶクラスメイトだと思って接してくれてるなと。だから、学校のいいところだけを詰め込んで、楽しい空間にしてくれるのが内海さん。
もちろんインプロの知識も豊富で、とてもアカデミックだし、それを実践するみなさんも頼もしいなと思っているし。だから、内海さんのワークをもう一回受けてみたいなと思ってます。
どりー
他のWSでは、ブレイクアウトルームに行くときとか不安になることもあるんだけど、それが全然なかったなと思った。それは事前にデモンストレーションしてくれるのもあるし、みんなで「じゃあやってみよう」という認識が取れてから送ってくれたので、ぼっちにされてる感覚がなかったなと思った。
あとは、分かんなくてもみんなに聞けばいいかみたいなところもあったしね。
ストテラWSはどんな人におすすめだと思う?
おひょい
インプロショーに出たことがある人が対象って書いてあるけど、ショーに出たことなくても、インプロに行き詰まっている人は参加したらいいなと思う。
れいちゃん
週に1回爆笑したい人とか。ただ笑うだけじゃなくて、その中でやってたら気付きもあるし学べます!
どりー
インプロやってるときに、あれやっていいのかな、これやっちゃだめなのかなって考えちゃう人。このWSきたら、とりあえずやってみたらいいんだって気持ちになれると思う。
あとは、インプロは「Yes,andだ」って言って全部受け入れないといけないんだと思ってる人とか、それに疑問を持っている人かな。
Noって言うことが全部Yesじゃない訳ではない。受け入れた結果出てきた言葉がNoの場合もあるから、そういうことに触れると「お!(なるほど)」となるんじゃないかな。
しの
先週オフラインのインプロしたときに実感したのは、その場にいやすくなった感じがした。何が起こっているのかがなんか分かったんですよ。こっち行くとめんどくさくなりそうだなとか。そういう、自由なんだけど、自分の中の方向性が見える様になった。
だから、その場にいることが大変だとか、頑張ってステージに立ってる人とかはおすすめだと思う。
ゆうだい
自分はほぼインプロ初めてで参加してるから、経験者にとってはこれまでの学びから一歩先の、新たな学びがあったんだなとみんなの話を聞いて感じている。
あとは、インプロしている自分をもっと詳しく知れるのかなっていうのをみんなの話聞いてて思ったかな。インプロしている自分の凄さを知れたり、インプロしている自分を俯瞰して見れるようになったり、恐れてるとか苦しいとか、もっと自分を知ってあげられるよっていうのはそうなのかなと思ったりしました。
最後に
今回のインタビューをするにあたり、WSが終わって2ヶ月経っているメンバーに声をかけましたが、6人も集まってくれました。それだけチーム感があったんだと改めて思います。ストテラWSを経て、今まで持っていたキースへのイメージや、テクニックの捉え方に変化があったことがわかりました。今回のメンバーは、クラスが終わったあとも自主練を続けていて、これからも関係が続いていくんだろうなと思います。興味を持ったあなたは、ぜひストテラWSにご参加下さい!
『Impro for Storytellers』クラスのお申し込みはこちら